米国IPO週報 – 2017/01/23

【先週の米国IPO】

1月16日の週は1社が株式公開しました。

Keane Group(FRAC)
・エネルギー(テキサス州Houston)
・石油・天然ガス開発エンジニアリング;水圧破砕法坑井仕上げ
・設立1973年、従業員1,251名
・売上$324M、損失$174M、時価総額$1.9B
・$508M調達、初日n/a

【未公開企業の資金調達】

未公開企業では下記の企業が資金を調達しました。

<エネルギー、環境>

・風力発電ソリューションのOne Energyが$80M(融資枠)
・太陽光発電所のSilicon Ranchが$55M
・バイオ燃料のEdeniQが$7M

<エレクトロニクス、モビリティ、etc.>

・ロータリーエンジンのGilo Industriesが$50M(空飛ぶバギー、など)
・ARスマートグラス/HUD向け光学エンジンのDigiLensが$22M(Sony、Foxconn、Continental、Panasonicも出資)
・月面探査機のMoon Expressが$20M
・無人機宅配サービスのFlirteyが$16M
・無人機運用サービスのMeasureが$15M
・無人電動シャトルバスのEasyMileが$15M
・マイクロスピーカのUSoundが$13M(シリコンMEMS)
・大型LEDディスプレイのNanoLumensが$10M
・出張タイヤ交換サービスのTyresOnTheDrive.comが$10M
・ARスマートグラス向け光学エンジンのLumusが$6M(Alibaba、Quanta、Motorola、HTCも出資)

<ライフサイエンス、ヘルスケア>

・Medicaid(公的医療保険)データ解析のNuna Healthが$90M
・ラベルフリーアッセイのAdarzaが$17M(タンパク質検出など)
・医師向け口コミ管理のHartwick Healthが$15M
・ナノ医薬品のCristalが$14M
・固形がん治療薬のOCTIMET Oncologyが$12M
・中耳炎診断機器のOtoNexusが$8M(超音波)
・オンライン心理セラピのSilverCloud Healthが$8M

<教育、人材>

・従業員管理のDeputyが$25M
・アルバイト斡旋アプリのShiftgigが$20M

<ICTインフラ、エンタプライズ、マーケティング>

・ビデオ会議のZoomが$100M(クラウドサービス)
・モバイル広告効果解析のAppsFlyerが$56M
・営業支援ソリューションのInsideSalesが$50M
・データ管理のCollibraが$50M
・製品コンテンツ管理のSalsifyが$30M
・サイバセキュリティのProtectWiseが$25M
・広告効果解析のVelocidiが$22M
・デジタル出版プラットフォームのPerfect Sense Digitalが$22M
・ネットワークセキュリティのOPĀQ Networksが$21M
・サブスクリプションマーケティングのOrderGrooveが$20M
・販売見込管理のPipedriveが$17M
・ハイブリッドクラウドネットワーキングのAviatrixが$15M
・モバイルマーケティングのzeotapが$14M(携帯キャリアがもつユーザデータを解析)
・ロールアウト管理のSplit Softwareが$8M
・航空券価格予測のFLYRが$8M
・ネットワークセキュリティのBarklyが$6M

<フィンテック、etc.>

・与信販売プラットフォームのTEMPOEが$150M(融資枠)
・オンライン消費者金融のBorrowersFirstが$100M(融資枠)
・教育ローンマーケットプレースのCredibleが$10M
・金融アプリ開発のStarburst Labsが$6M

<メディア、コンシューマ>

・地元個人売買アプリのLetgoが$175M
・出張予約アプリのUpside.comが$50M(従業員に節約に見合うプリペイドカードを贈呈)
・スポーツメディアのThe Players’ Tribuneが$40M
・民泊予約サイトのStay Alfredが$15M(都心の高級物件に特化;ホテル並み管理サービス)
・ハイテク大道芸のTwo Bit Circusが$15M
・ゲーム出版コミュニティのFigが$8M
・健康スナックのRhythm Superfoodsが$6M(ケールチップなど;General Millsも出資)

【ベンチャー関連M&A】

ベンチャーおよびテクノロジー関連のM&Aでは下記のような案件が話題となっています。

・SimpliVityをHPEが買収(ハイパーコンバージド;$650M)
・PKC GroupをMotherson Sumi Systemsが買収(ワイヤハーネス;$609M)
・TrademobをAdikteevが買収(モバイル広告)
・TwitterのFabric事業資産をGoogleが買収(アプリ開発プラットフォーム)
・Edo InteractiveをAugeo Marketingが買収(顧客エンゲージメント)
・FlokをWixが買収(顧客ロイヤルティ)

【発行人】

Trans-it Capital ‐ https://transcap2.wordpress.com/

米国VC統計チェック – 2016年(通年)

【米国VCファンド募集】

2016年のファンド募集総額は$42Bとなった。前年から2割ほど増加した。ただし、2016年のQ2をピークにQ3、Q4と減少傾向にあり、3年続いたファンド募集ラッシュは一段落したとみられる。

【米国VC投資活動】

2016年のVC投資総額は$69Bとなった。前年から13%近く減少した。歴史的には引き続き高水準にあるが、投資金額は2四半期連続、投資件数は6四半期連続で減少している。

【米国VC投資先Exit】

2016年のVC投資先Exitは726件だった。好調だった2014年の1,040件から、2015年の941件に続いて、通年で減少となった。IPOが激減している一方、M&Aは比較的堅調である。

各四半期の大型IPO案件は、BeiGene(Q1、$158M調達)、Twilio(Q2、$150M)、Nutanix(Q3、$238M)、Coupa Software(Q4、$133M)など。

各四半期の大型M&A案件は、IBM/Truven Health Analytics(Q1、買収価格$2.6B)、Tencent/Supercell(Q2、$8.6B)、Walmart/Jet(Q3、$3.3B)、Allergan/Chase Pharmaceuticals(Q4、$1B)など。

* NVCAの統計データのパートナーが変わったため、以前の数字との整合性は必ずしもありません。

データ出典:National Venture Capital Association

米国IPO週報 – 2017/01/16

【先週の米国IPO】

1月9日の週も株式公開がありませんでした。

【未公開企業の資金調達】

未公開企業では下記の企業が資金を調達しました。

<エネルギー、環境>

・産業廃棄物処理アプリのRubicon Globalが$50M(手配、管理)
・農場管理ツールのFarmLogsが$22M
・エネルギーデータ解析のKayrrosが$10M(石油ガスの消費、生産、備蓄を予測)
・シリコンバッテリーのGridtential Energyが$6M(鉛酸蓄電池の電極格子をシリコンで代替)

<エレクトロニクス、モビリティ、etc.>

・配達ロボットのStarshipが$17M(歩道を自走)
・コネクテッドカープラットフォームのCloudCarが$15M
・デュアルレンズカメラのCorePhotonicsが$15M(スマホ部品)
・キャンピングカーレンタルのCampandaが10Mユーロ
・円周溶接機のArc Machinesが$9M(配管溶接)
・産業データ解析のElement Analyticsが$7M

<ライフサイエンス、ヘルスケア>

・膣萎縮/女性性機能障害治療薬のEndoceuticsが$85M(融資枠)
・mRNA治療のRaNAが$51M
・膝関節置換インプラントConforMISが$50M(融資枠)
・がん免疫治療薬のimmaticsが$30M
・緑内障治療のIvantisが$25M(マイクロステント)
・乳がん診断のPOC Medical Systemsが$21M
・一次診療コーディネーションのAledadeが$20M(ACO)
・鎮痛薬のAdynxxが$16M
・がん免疫治療薬のOncoImmuneが$15M
・患者データ解析のPeraHealthが$14M
・動物病院経営のPetWell Partnersが$13M
・超音波画像診断装置OxSonicsが$12M(がん治療支援)
・鬱血性心不全治療管理のENDOTRONIXが$12M(埋込型無線センサで肺動脈圧をモニタ)
・治験薬アクセス支援のMyTomorrowsが$11M
・がん免疫治療薬のMacrophageが$11M
・軟骨インプラントのCartivaが$9M(変形性関節症治療)
・健康シューズのFootbeatが$8M(土踏まずに脈動圧力を与え血行を促進)
・スマート医療機器のClearwater Clinicalが$6M(スマホやタブレットの周辺機器とアプリ;医療画像共有、内視鏡検査、聴覚テストなど)

<ICTインフラ、エンタプライズ、マーケティング>

・フラッシュストレージのKaminarioが$75M
・クラウドソリューションのEasyStackが$50M(OpenStack)
・ユーザ生体認証のTransmit Securityが$40M
・不動産データ解析のHouseCanaryが$33M
・クラウドストレージのPanzuraが$32M
・ローカルマーケティングのMain Street Hubが$27M
・小売業向け流通管理ソリューションのICIXが$16M
・AI開発向けデータセットのMighty AIが$14M
・サイバセキュリティのPhantomが$14M(オペレーション自動化)
・API統合のCloud Elementsが$13M
・広告効果解析のVelocidiが$12M
・機器データ解析のLogtrustが$11M
・顧客位置情報データ解析のGravy Analyticsが$8M
・バーコードスキャナのScanditが$8M(スマホの周辺機器とアプリ)
・データベースロードバランサのScaleArcが$8M
・警備員支援アプリのTrackforceが$7M

<フィンテック、etc.>

・ビジネス融資マーケットプレースのFunding Circleが$100M
・時間給労働者向けアプリのActivehoursが$22M(2週間毎の支払を待たず、働いた時間に応じて、いつでもお金を使える)
・金融商品比較サイトのCompareEuropeGroupが$21M
・スモールビジネス向けモバイル決済端末およびPOSアプリのiZettleが15Mユーロ
・NPO向け寄付金募集ソリューションのMobileCauseが$15M
・中小企業向けオンライン売掛金融資のAdvanonが$13M
・消費者金融プラットフォームのOctane Lendingが$11M(バイクショップが販売時に利用)
・銀行カスタマサポート向けチャットボットのKasistoが$9M
・個人向け財務管理アプリのBankinが$7M
・株式投資ポートフォリオ自動生成のAlkanzaが$6M

<メディア、コンシューマ>

・コンテンツ制作のStudio71が$56M
・ケータリング予約アプリのEzCaterが$35M
・旅行予約アプリのLola Travelが$15M(人間のエージェントがSMSで対応)
・レストラン予約アプリのResyが$13M
・ゲーム開発のKingdom Deathが$12M
・高級腕時計レンタルのEleven Jamesが$10M

【ベンチャー関連M&A】

ベンチャーおよびテクノロジー関連のM&Aでは下記のような案件が話題となっています。

・TrelloをAtlassianが買収(プロジェクト管理;$425M)
・OmtoolをUpland Softwareが買収(文書管理;$19M)
・AltaVoiceをInvitaeが買収(患者データ解析)
・VectorをFitbitが買収(スマートウォッチ)
・ApperianをArxanが買収(モバイルアプリセキュリティ)

【発行人】

Trans-it Capital ‐ https://transcap2.wordpress.com/