Category Archives: Year in Review

過去1年間のまとめ

カテゴリー別 Top 5 – 2024年(通年)の資金調達

会社名 製品サービス(備考) 調達額($M)

<半導体、ロボティクス、モビリティ、他>

Waymo 自動運転車(Alphabet傘下) 5,600
ACC EVバッテリー(Mercedes、Stellantis、Saftによる融資枠) 4,800
Anduril 無人哨戒システム(ドローン、無人潜水艇など;時価総額$14B) 1,500
Wayve 自動運転システム(Nvidia、Microsoftも出資) 1,100
Tenstorrent AIチップ(Samsung、LG、Bezosも出資;時価総額$2.6B) 700

<環境、エネルギー、食糧生産>

H2 Green Steel グリーン製鉄(水素で石炭を代替;EU助成金;$4.6Bは融資枠) 4,900
Invenergy 再生エネルギープロジェクト開発(融資枠) 900
Pacific Fusion 核融合炉(パルス磁気) 900
Intersect 太陽光発電/蓄電プロジェクト開発(Googleも出資) 800
Twelve CO2回収利用(SAF/化学品製造;$45Mは融資枠) 645

<ライフサイエンス、ヘルスケア>

Xaira AI創薬 1,000
Mirador 精密医療(免疫介在性疾患) 400
Kailera 肥満症治療薬 400
Formation AI創薬(慢性手湿疹など;Sanofiも出資) 372
Candid 抗体医薬品(自己免疫疾患) 370

<教育、人材、働き方>

Prodigy 海外留学ローン(融資枠) 310
Rain 給与即時払い(融資枠) 300
Job&Talent 求人サイト 271
Vialto 国際人材移動コンプライアンス(税務、移民法など) 225
Purchasing Power 社内販売プログラム(従業員向けBNPL決済;融資枠) 218

< ICTインフラ、エンタープライズ、マーケティング>

OpenAI 生成AI(ソフトバンク、Nvidia、Microsoftも出資;時価総額$157B;$4Bは融資枠) 10,600
Databricks データ統合解析(時価総額 $62B) 10,000
CoreWeave GPUクラウド($7.5Bは融資枠;時価総額$17.9B) 8,600
xAI 生成AI 6,000
xAI 生成AI(時価総額$50B) 5,000

<フィンテック>

MartelloRe 再保険($360Mは融資枠) 1,300
AlphaSense 市場情報検索(LLM;Google、ソフトバンクも出資) 650
Monzo モバイル銀行(Tencent、Googleも出資) 431
Lendbuzz 駐在員/留学生向け自動車ローン(融資枠) 400
Kiavi 不動産投資ローン(融資枠) 400

<メディア、コンシューマ>

Epic ゲーム開発(メタバース;Disneyが出資) 1,500
Vuori フィットネスウェア(時価総額$5.5B) 825
Kobalt 音楽出版(著作権管理;融資枠) 717
Wonder 宅配レストラン(クラウドキッチン;Googleも出資) 700
Chobani ヨーグルト(融資枠) 650

資金調達リストのご案内

本サイトに掲載される「ベンチャーファイナンス」のリストです(サンプル)。一覧性の高いExcelファイルで、検討する案件の情報を社内で共有したり、進捗の状況を管理したりするのに便利です。2024年(通年・全業種)の3,044件について、会社名、製品サービス、資金調達額、URL、カテゴリを簡潔に記載しています。TransCap storeでダウンロード販売しています。

米国VC統計チェック(2023年;通年)

【米国VCファンド募集】

2023年のファンド募集総額は$67Bで、前年から61%減少した。コロナ危機前の2019年に近い水準であるが、その後のインフレを考慮すると相当な落ち込みといえる。

VCの投資余力は2023年第4四半期の時点で過去最大の$303Bに達している。一方で、現存する未公開のVC投資先は54,000社にのぼる。

単純計算すると、投資余力は1社につき$6Mであり(2023年の平均調達額は$11M)、VCによる投資先の選別や事業計画の見直しが進んでいる。

【米国VC投資活動】

2023年のVC投資総額は$171Bで、前年から30%減少した。投資件数は15,766件で前年から10%減少した。

AnthropicとOpenAIの2社で$17Bを調達するなど、投資総額の3分の1がAI関連に集中しており、その他のスタートアップにとって資金調達環境はより厳しくなっている。

CVCが参加したVC投資の全体に占める比率は件数ベースで23%と2014年以来の低水準となった。

【米国VC投資先Exit】

2023年のVC投資先Exitは前年を19%下回る1,129件だった。Exitバリュエーションの総額は$120Bと、前年を19%ほど下回っている。

VC投資先ExitのうちIPOは83件で全体の7%を占めた。

大型IPO案件としては、Instacart(食品スーパー宅配;IPO時価総額$10B→現在$9.3B)、Klaviyo(マーケティング自動化;$9.2B→$7.2B)があった。

データ出典:National Venture Capital Association米国IPO週報


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Year in Review 2023

【2023年の米国IPO市場】

2023年はS&P500が24%上昇、DJIが14%上昇、NASDAQが43%上昇しました。背景として、インフレの鈍化、利上げ終了への期待、堅調な雇用と個人消費がありました。

2023年の米国市場での株式公開は108社(前年比52%増)でした。調達総額は$19Bで前年($8B)の2.5倍に増加しました。いずれも2016年とほぼ同じ水準です。

業界別の内訳は、テクノロジーが22%(前年27%)、コンシューマが19%(前年15%)、ヘルスケアが18%(前年30%)となっています。

時価総額が$10Bを超える大型案件は、ARM(半導体IP;CPUコア)とInstacart(食品スーパー宅配プラットフォーム)で、前年と同じく2社でした。

海外企業の小型IPOが目立ち、日本からもSYLA(不動産クラウドファンディング)、 Pixie Dust(超音波スカルプケア機器)など6社がNASDAQに上場しました。

2024年は大型IPO候補として、Shein(アパレル通販)、Stripe(オンライン決済API)、Databricks(データ統合解析)、Reddit(匿名投稿サイト)などが期待されています。

【2023年のde-SPAC IPO】

SPAC(特別目的買収会社;白紙小切手会社)のIPOは30件(前年は86件)、SPACによる未公開企業の買収(いわゆるde-SPACによる逆さ上場)は94件(前年は103件)でした。

de-SPACの注目案件(時価総額$1B<)として、VinFast(電気自動車)、LearningEngines(従業員研修管理)などがありました。

一方で、WeWork(シェアオフィス)、Lordstown(電気自動車)、AppHarvest(植物工場)など、かつてde-SPACで上場企業となったスタートアップの経営破綻も相次ぎました。

【2023年のVC投資先IPO】

VC投資先のIPOによるExitは第3四半期までの9か月間で25件と前年同時期(59件)を58%下回るペースで推移しています。

【関連データ】

  • 2023年のIPO件数:108社(2022年71社、2021年397社)*
  • 2023年のIPO調達総額:$19B(2022年$8B、2021年$143B)
  • 2023年のIPO後の平均リターン:55%(2022年▲57%、2021年▲11%)**

* 2023年の日本のIPO件数は96社(2022年91社、2021年125社)
** Renaissance US IPO Index:直近2年間の米国IPO銘柄について時価総額ベースで上位80%を加重平均した指標(米国投資顧問会社の上場投資信託商品);2023年12月29日引値ベース

データ出典:National Venture Capital Association、Reneissance Capital、IPOScoop、SPACInsider、SpacTrack、米国IPO週報、BloombergMARR Online


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