Author Archives: Sho434Q

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About Sho434Q

坂崎 昌平 (Shohei Sakazaki):日系ベンチャーキャピタルの米国法人代表者を経て、2006年にシリコンバレーでTransCapを設立しました。テクノロジー業界動向調査、日米間のパートナーシップ支援、ベンチャー投資やM&Aの財務助言など、新規事業開発に関するサービスを提供しています。「米国IPO週報」発行人です。

カテゴリー別 Top 5 – 2022年7月の資金調達

会社名  製品サービス(備考) 調達額($M)

<半導体、ロボティクス、モビリティ、他>

Northvolt リチウムイオン電池(VWも出資) 1100
VulcanForms 部品製造サービス(大型金属3Dプリンタ;時価総額$1B<) 355
42dot 自動運転システム(Hyundaiも出資) 308
FLEXE オンデマンド倉庫(空きスペース活用;時価総額$1B<) 119
May 自動運転シャトルバス(トヨタ、BMW、東京海上、豊田通商、ソフトバンク、State Farm、ブリヂストン、LG、Wanxiangも出資;既報から増額) 111

<環境、エネルギー、食糧生産>

Octopus 電力販売 (再エネ100%;東京ガスも出資) 662
Xpansiv ESG商品取引所(再エネ電力証書、オフセットクレジット、など) 400
Monolith 水素製造(天然ガス改質;SK、三菱重工も出資;時価総額$1B) 300
TAE 核融合発電(水素-ホウ素;Chevron、Google、住友商事も出資) 250
Meati 植物性タンパク質食品(マッシュルーム菌糸体;肉もどき;Chipotleも出資) 150

<ライフサイエンス、ヘルスケア>

Areteia 好酸球性喘息治療薬(経口投与;Sanofi、Googleも出資) 350
Delfi がん検診(早期発見;Illumina、Eli Lillyも出資) 225
Cleerly 心臓発作リスク診断(冠動脈CT血管造影検査AI画像解析;Cignaも出資) 192
Everside プライマリケア/メンタルヘルスケア 164
Carmot 創薬プラットフォーム(Chemotype Evolution;代謝疾患、がん) 160

<教育、人材、働き方>

ClassDojo 学級連絡アプリ 125
15Five 従業員エンゲージメント(週単位の業績管理) 52
Kadmos グローバル給与決済(国外従業員、移民労働者) 29
HireArt 契約社員採用管理(W-2雇用) 26
Switchboard 遠隔コラボレーション(ビデオ会議でアプリ共用) 25

< ICTインフラ、エンタープライズ、マーケティング>

ContentSquare アプリ/ウェブサイト最適化(顧客行動解析;ソフトバンクも出資;$200Mは融資枠;時価総額$5.6B) 600
Acronis データ保護(時価総額$3.5B) 250
LiveOak ブロードバンド接続(光ファイバ網) 150
SingleStore クラウドデータベース(Dell、Google、HPE、IBMも出資) 116
Tecton MLOps 100

<フィンテック>

Klarna Eコマース決済(無利子分割払い;時価総額$6.7B;前回は$46B) 800
Capchase スタートアップ運転資金融資(サブスク経常収益で与信;融資枠) 400
Freedom Financial Network 個人債務整理支援(融資枠) 324
Coalition サイバー保険(セキュリティツール無料提供;Allianzも出資;時価総額$5B) 250
Sonovate グローバル売掛金融資(派遣会社の海外拠点の人件費に特化;融資枠) 198

<メディア、コンシューマ>

Edge プレイアブル共有(ゲームプレイの1シーンから自動作成) 301
Whatnot ライブコマース(収集品の売買;時価総額$3.7B) 260
FreshRealm ミールキット宅配(食品スーパーと連携) 200
Alt スポーツカード取引所(売買、鑑定、保管;融資枠) 200
Kitchen United オンデマンドキッチン(レストランの宅配対応を支援;RBI、Kroger、Googleも出資) 100

資金調達リストのご案内

本サイトに掲載される「ベンチャーファイナンス」のリストです(サンプル)。一覧性の高いExcelファイルで、検討する案件の情報を社内で共有したり、進捗の状況を管理したりするのに便利です。2022年7月(全業種)の186件について、会社名、製品サービス、資金調達額、URL、カテゴリを簡潔に記載しています。TransCap storeでダウンロード販売しています。

米国IPO週報 – 2022/08/01

今週は、3件のIPO/逆さ上場、5件のM&A、52件のベンチャー資金調達を紹介しています。

注目スタートアップは、マイクロ精密3Dプリンタ、脱ユビキチン化酵素標的キメラ化合物、トリアージ支援(AI病状予測)、サーバレスPostgres、民泊宿泊料金設定自動化、NFTドメイン管理、メタバース金融サービスなどです。

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本ページではゲストの皆様に各カテゴリーの上位1社を紹介しています。Subscribe(購読)すると本サイトのすべての記事が読み放題になります。料金はクレジットカード払いで月額8,554円です。詳しくは購読のご案内をご覧ください。

【米国IPO】

7月25日の週は2社が株式公開しました(SPAC、REITを除く)。

Mobile Global Esports(MGAM)
https://www.mogoesports.com/
・ゲーム(カリフォルニア州San Clemente)
・Eスポーツ;インドなど南アジアの大学対抗戦
・設立2021年、従業員18人
・売上なし、損失$0.4M、時価総額$73M
・$6M調達、初日180%上昇

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【米国IPO予定】

次週以降は下記の企業が株式公開する予定です。

GigaCloud Technology(GCT)
家具卸売グローバルマーケットプレース
https://www.gigacloudtech.com/

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【ベンチャーM&A】

ベンチャーおよびテクノロジー関連のM&Aでは下記のような案件が話題になりました(交渉中や承認待ちを含む;金額は買収価格)。

SpiritをJetBlueが買収(格安航空;$3.8B)
https://www.spirit.com/

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【ベンチャーファイナンス】

未公開企業による資金調達のなかで目立ったものをご紹介します(数字は今回の調達金額)。

<半導体、ロボティクス、モビリティ、他>

自動運転システムの42dotが$308M(Hyundaiも出資)
https://42dot.ai/

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<環境、エネルギー、食糧生産>

電力販売のOctopusが$662M (再エネ100%;東京ガスも出資)
https://octopus.energy/

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<ライフサイエンス、ヘルスケア>

心臓発作リスク診断のCleerlyが$192M(冠動脈CT血管造影検査AI画像解析;Cignaも出資)
https://cleerlyhealth.com/

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<教育、人材、働き方>

学級連絡アプリのClassDojoが$125M
https://www.classdojo.com/

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< ICTインフラ、エンタープライズ、マーケティング>

データ保護のAcronisが$250M(時価総額$3.5B)
https://www.acronis.com/

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<フィンテック>

ブロックチェーンのAptosが$150M(Layer 1;FTXも出資)
https://aptoslabs.com/

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<メディア、コンシューマ>

オンデマンドキッチンのKitchen Unitedが$100M(レストランの宅配対応を支援;RBI、Kroger、Googleも出資)

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米国VC統計チェック(2022年;上半期)

【概観】

金融引き締めによる株式市場の低迷によりベンチャー投資総額は減少傾向となっている。とくにレーターステージを中心に投資金額やバリュエーションの調整が進んだ。

資金調達やExitの環境悪化に備えて、著名なスタートアップが人員を削減してバーンレートを抑えるなど、積極的な先行投資より早期の黒字化を優先する動きがみられる。

明るい材料として、ファンド募集が堅調で投資余力が積み上がっているので、選別的にではあるとしても、VCからスタートアップへの継続的な資金供給が期待できる。

【米国VCファンド募集】

2022年上半期のファンド募集総額は$121Bだった。過去最高だった2021年通年の87%に達している。

昨年の勢いを引き継いだ形だが、年明け以降の市場環境の変化を受けて、有力VCがファンド設定を前倒しした結果とも考えられる。

$1Bを超える大型ファンドの比重が高まっており、初回ファンドや小規模ファンドは苦戦気味のようである。

【米国VC投資活動】

2021年上半期のVC投資件数は9,421件で、通年換算すると、前年を7%上回るペースだった。投資総額は$144Bで前年を16%下回っている。

とくにレーターステージが株式市場の調整の影響を大きく受けており、投資信託、PEファンド、ヘッジファンドによるベンチャー投資は急減している。

一方、CVC投資は今のところ堅調で、大企業の成長戦略に占めるスタートアップとの協業の優先順位が下がっていないことがうかがえる。*

【米国VC投資先Exit】

2022年上半期のVC投資先Exitは831件で、前年を12%下回るペースとなっている。うちIPOは22件で、全体の3%に過ぎず、前年同期から88%減少した。

逆さ上場(SPACによる買収)の退潮もあり、Exitバリュエーションの総額は$94Bと前年から87%減少した。1社あたりの単純平均は$418Mから$50Mに低下している。

データ出典:National Venture Capital Association米国IPO週報

* CB Insightsからは、NVCA/PitchBookとやや矛盾する傾向のデータが発表されている。グローバルな統計で日本の銀行系VCまで含んでいるといった違いによると考えられる。