Year in Review 2023

【2023年の米国IPO市場】

2023年はS&P500が24%上昇、DJIが14%上昇、NASDAQが43%上昇しました。背景として、インフレの鈍化、利上げ終了への期待、堅調な雇用と個人消費がありました。

2023年の米国市場での株式公開は108社(前年比52%増)でした。調達総額は$19Bで前年($8B)の2.5倍に増加しました。いずれも2016年とほぼ同じ水準です。

業界別の内訳は、テクノロジーが22%(前年27%)、コンシューマが19%(前年15%)、ヘルスケアが18%(前年30%)となっています。

時価総額が$10Bを超える大型案件は、ARM(半導体IP;CPUコア)とInstacart(食品スーパー宅配プラットフォーム)で、前年と同じく2社でした。

海外企業の小型IPOが目立ち、日本からもSYLA(不動産クラウドファンディング)、 Pixie Dust(超音波スカルプケア機器)など6社がNASDAQに上場しました。

2024年は大型IPO候補として、Shein(アパレル通販)、Stripe(オンライン決済API)、Databricks(データ統合解析)、Reddit(匿名投稿サイト)などが期待されています。

【2023年のde-SPAC IPO】

SPAC(特別目的買収会社;白紙小切手会社)のIPOは30件(前年は86件)、SPACによる未公開企業の買収(いわゆるde-SPACによる逆さ上場)は94件(前年は103件)でした。

de-SPACの注目案件(時価総額$1B<)として、VinFast(電気自動車)、LearningEngines(従業員研修管理)などがありました。

一方で、WeWork(シェアオフィス)、Lordstown(電気自動車)、AppHarvest(植物工場)など、かつてde-SPACで上場企業となったスタートアップの経営破綻も相次ぎました。

【2023年のVC投資先IPO】

VC投資先のIPOによるExitは第3四半期までの9か月間で25件と前年同時期(59件)を58%下回るペースで推移しています。

【関連データ】

  • 2023年のIPO件数:108社(2022年71社、2021年397社)*
  • 2023年のIPO調達総額:$19B(2022年$8B、2021年$143B)
  • 2023年のIPO後の平均リターン:55%(2022年▲57%、2021年▲11%)**

* 2023年の日本のIPO件数は96社(2022年91社、2021年125社)
** Renaissance US IPO Index:直近2年間の米国IPO銘柄について時価総額ベースで上位80%を加重平均した指標(米国投資顧問会社の上場投資信託商品);2023年12月29日引値ベース

データ出典:National Venture Capital Association、Reneissance Capital、IPOScoop、SPACInsider、SpacTrack、米国IPO週報、BloombergMARR Online


2023年の定点観測はこちら
2023年の大型IPO案件はこちら
2023年の注目de-SPAC案件はこちら
2023年の注目M&A案件はこちら
2023年のベンチャー資金調達(カテゴリー別 Top 5)はこちら
2023年の米国VC統計チェックはこちら
日本企業のNASDAQ上場はこちら
Year in Review 2022はこちら