米国VC統計チェック(2024年;第3四半期)

【米国VCファンド募集】

2024年の第3四半期まで(9か月間)のファンド募集総額は$65Bだった。通年に換算すると前年と同水準のペースとなっている。

VCの投資余力は2024年第3四半期の時点で$328Bだった。一方で、現存する未公開のVC投資先は57,674社にのぼる。

単純計算すると、投資余力は1社につき$6Mであり(2023年の平均調達額は$11M)、依然として資金調達環境は厳しい。

【米国VC投資活動】

2024年の第3四半期までのVC投資総額は$131Bで、通年換算で前年を9%上回るペースとなっている。投資件数は11,834件で、同じく7%上回っている。

生成AIの大型案件が資金調達金額やバリュエーションの平均値を引き上げている。サイバセキュリティやライフサイエンスも回復傾向にある。

資金調達環境の厳しさを反映して、ベンチャー融資が増加している。2023年の第3四半期までで$35Bに達しており、通年換算で2021年のピークを12%上回る勢いである。

CVCが参加したVC投資の全体に占める比率は件数ベースで23%と2014年以来の低水準が続いている。

【米国VC投資先Exit】

2024年の第3四半期までのVC投資先Exitは938件だった(通年換算で前年を10%上回るペース)。うちIPOは51件で全体の5%と低迷している。

2024年第3四半期のExitバリュエーションの総額は$10Bで、第2四半期の$31Bから大幅に減少した。大型IPO案件の不在が影響している。

2024年の第3四半期まで(9か月間)のExitバリュエーションの総額は$69Bで、通年に換算すると前年を28%上回るペースとなっている。

データ出典:National Venture Capital Association

米国IPO週報 – 2024/10/14

今週は、6件のIPO、7件のM&A、70件のベンチャー資金調達を紹介しています。

注目スタートアップは、倉庫内在庫管理ドローン、コンクリート施工監視システム、タンパク質生成AI、バイオディフェンス、老視治療点眼薬、リンパ水腫治療機器などです。

(本ダイジェスト版サイトでは各カテゴリーの上位1社を紹介しています。プレミアム版サイトの情報量は本サイトの約10倍で、より多くのIPOや逆さ上場、M&A、資金調達を網羅しています。詳しくはプレミアム版のご案内をご覧ください。)

【米国IPO】

10月7日の週は6社が株式公開しました(SPAC、REITを除く)。

Upstream Bio(NASDAQ:UPB)
https://www.upstreambio.com/
・バイオ(マサチューセッツ州Waltham)
・炎症性疾患治療薬;喘息など
・設立2021年、従業員38人
・売上$2M、損失$41M、時価総額$948M
・調達$255M、初日29%上昇

【ベンチャーM&A】

ベンチャーおよびテクノロジー関連のM&Aでは下記のような案件が話題になりました(交渉中や承認待ちを含む;金額は買収価格)。

OhlinsをBremboが買収(サスペンション;$405M)
https://www.ohlins.com/en-us

【ベンチャーファイナンス】

未公開企業による資金調達のなかで目立ったものをご紹介します(数字は今回の調達金額)。

<半導体、ロボティクス、モビリティ、他>

電気自動車のHarbingerが$82M(商用バン)
https://harbingermotors.com/

<環境、エネルギー、食糧生産>

レアメタル探鉱のKoBoldが$492M
https://www.koboldmetals.com/

<ライフサイエンス、ヘルスケア>

RNAi治療薬のCityが$135M
https://www.citytx.com/

<教育、人材、働き方>

オンライン教科書ライブラリのPerlegoが$20M
https://www.perlego.com/

< ICTインフラ、エンタープライズ、マーケティング>

イベント会場物販管理のatVenuが$130M
https://www.atvenu.com/

<フィンテック>

海外送金アプリのZepzが$267M(世界銀行、IFCも出資)
https://www.zepzpay.com/

<メディア、コンシューマ>

サッカー屋内練習施設のTOCAが$100M(小さくて軽いボールを使用)
https://tocafootball.com/

【米国IPO予定】

今後は下記の企業が株式公開する予定です(SPAC、REITを除く)。

Cuprina Holdings(NASDAQ:CUPR)
スキンケア用品;シンガポール
https://www.cuprina.com.sg/

米国IPO週報 – 2024/10/07

今週は、6件のIPO、10件のM&A、62件のベンチャー資金調達を紹介しています。

注目スタートアップは、ナノ分離膜、光無線通信機器、インフラ構造物点検(ドローン接触検査)、小型モジュール原子炉(鉛冷却高速炉;MOX燃料製造)、マクロファージ細胞療法などです。

(本ダイジェスト版サイトでは各カテゴリーの上位1社を紹介しています。プレミアム版サイトの情報量は本サイトの約10倍で、より多くのIPOや逆さ上場、M&A、資金調達を網羅しています。詳しくはプレミアム版のご案内をご覧ください。)

【米国IPO】

9月30日の週は6社が株式公開しました(SPAC、REITを除く)。

StandardAero(NYSE:SARO)
https://standardaero.com/
・航空(アリゾナ州Scottsdale)
・航空機の整備、補修、オーバーホール(MRO)
・設立1911年、従業員7,300人
・売上$4.6B、損失$35M、時価総額$8B
・調達$1.4B、初日36%上昇

【ベンチャーM&A】

ベンチャーおよびテクノロジー関連のM&Aでは下記のような案件が話題になりました(交渉中や承認待ちを含む;金額は買収価格)。

MinnaをMastercardが買収(サブスクリプション管理)
https://minnatechnologies.com/

【ベンチャーファイナンス】

未公開企業による資金調達のなかで目立ったものをご紹介します(数字は今回の調達金額)。

<半導体、ロボティクス、モビリティ、他>

軌道上ペイロード輸送機のImpulseが$150M(Airbus、RTXも出資)
https://www.impulsespace.com/

<環境、エネルギー、食糧生産>

蓄電システムのPowinが$200M(リチウムイオン電池;グリッド向け)
https://powin.com/

<ライフサイエンス、ヘルスケア>

肥満症治療薬のKaileraが$400M
https://www.kailera.com/

< ICTインフラ、エンタープライズ、マーケティング>

生成AIのOpenAIが$10.6B(ソフトバンク、Nvidia、Microsoftも出資;時価総額$157B;$4Bは融資枠)
https://openai.com/

<フィンテック>

ビジネスローンのIdeaが$50M(融資枠)
https://www.ideafinancial.com/

<メディア、コンシューマ>

中華料理宅配のHungryPandaが$55M
https://www.hungrypanda.co/

【米国IPO予定】

今後は下記の企業が株式公開する予定です(SPAC、REITを除く)。

KinderCare Learning Companies(NYSE:KLC)
幼児教育:託児所など
https://www.kindercare.com/