Year in Review 2015 – Update

【2015年の米国IPO】

IPO件数 169社(2014年は273社)
IPO調達総額 $30B(2014年は$85B)
IPO後の平均リターン マイナス2%(2014年は21%;2015年のS&P500のリターンは マイナス0.8%)

・米国IPO減少の背景は、米国の利上げ懸念、中国経済の減速、原油安(シェール関連銘柄の減少)、IPOの代替手段としての大型未公開ファイナンスやM&A、など。
・とりわけ8月から9月にかけての株式市場の調整によりIPOパフォーマンスが悪化したことから後半も伸び悩んだ。
・業種別では、前年に引き続き、バイオなどヘルスケア関連IPOが市場を牽引した。

* 2015年の日本のIPO件数は104社(2014年は86社)だった。

【2015年の未公開企業の資金調達】

2015年のVC投資総額は$59Bだった。過去20年間で2番目の高水準となった。ただし、第4四半期は前期に比べて金額ベースで32%減、件数ベースで16%減となった。→ 米国VC統計チェック

【2015年のVC投資先IPO】

2015年のVC投資先IPOは77件だった(前年は117件)。

各四半期で最大のVC投資先IPO(調達金額)
Q1 Box($201M)
Q2 Fitbit($841M)
Q3 Sunrun($251M)
Q4 Atlassian($531M)

【2014年のVC投資先M&A】

2015年のVC投資先M&Aは372件で(前年は486件)、2009年以来の低水準となった。

各四半期の大型案件(買収金額)
Q1 Under Armour/Myfitnesspal($475M)
Q2 Linkedin/Lynda.com($1.5B)
Q3 EMC/Virtustream($1.2B)
Q4 Pandora/Ticketfly($480M)

データ出典:National Venture Capital Association, Reneissance Capital IPO Center

米国VC統計チェック – 2015年(通年)

【米国VCファンド募集】

2015年のファンド募集総額は$28Bだった(前年比9%減)。ハイペースだった上半期に比べて、下半期は急減している。

【米国VC投資活動】

2015年のVC投資総額は$59Bだった。過去20年間で2番目の高水準となった。ただし、第4四半期は前期に比べて金額ベースで32%減、件数ベースで16%減となった。

【米国VC投資先Exit】

2015年のVC投資先IPOは77件だった(前年は117件)。各四半期の大型IPO案件は、Box(Q1、$201M調達)、Fitbit(Q2、$841M)、Sunrun(Q3、$251M)Atlassian(Q4、$531M)など。

2015年のVC投資先M&Aは372件で(前年は486件)、2009年以来の低水準となった。各四半期の大型M&A案件は、Under Armour/Myfitnesspal(Q1、買収価格$475M)、Linkedin/Lynda.com(Q2、$1.5B)、EMC/Virtustream(Q3、$1.2B)、Pandora/Ticketfly(Q4、$480M)

データ出典:National Venture Capital Association

米国IPO週報 – 2016/2/8

【先週(2/1の週)の米国IPO】

先週は2社が株式公開しました。

BeiGene(BGNE)
・バイオ(中国Beijing)
・がん免疫治療薬
・売上$6M、損失$34M
・$158M調達、時価総額$756M、初日18%上昇

Editas Medicine(EDIT)
・バイオ(マサチューセッツ州Cambridge)
・遺伝子編集治療;CRISPR/Cas9およびTALEN技術
・売上なし、損失$66M
・$94M調達、時価総額$571M、初日14%上昇

【未公開企業の資金調達】

未公開企業では先週、下記の企業が、資金を調達しました。

<環境、エネルギー、農業>

・野菜マッシュルーム家庭栽培キットのBack to the Rootsが$5M

<ライフサイエンス & ヘルスケア>

・てんかん治療薬のApreciaが$35M(3D印刷経口薬;口内分散デリバリ)
・薬物乱用治療のPear Therapeuticsが$20M(薬剤とアプリを併用)
・再生医療のCescaが$15M(自己骨髄移植)
・デジタル・パソロジー・ソリューションのCirdanが$4M

<半導体、エレクトロニクス、IoT、車載、ロボティクス、etc.>

・自動車運転データ解析アプリのZendriveが$14M
・薄型リチウム二次電池のSolidEnergyが$12M(金属リチウム・アノード)
・一輪電動スケートボードのFuture Motionが$3M
・ペットカメラのPetcubeが$3M(レーザポインタを遠隔操作して遊べる)

<ICTインフラ & エンタプライズ>

・時間給労働者採用マーケットプレースのSnagajobが$100M
・サイバセキュリティのSkyboxが$96M(ファイアウォール管理)
・アプリ開発配布プラットフォームのOutSystemsが$55M(RAD)
・クラウド無線インフラ・ソリューションのFederated Wirelessが$22M(ダイナミックSAS)
・新卒採用プラットフォームのHandshakeが$11M
・モバイル・サイバセキュリティのKaymeraが$10M
・通信、エネルギー、運輸業界向けデータ解析ソリューションのWebRadarが$10M
・立法データ解析のFiscalNoteが$10M(規制などの法案審議を追跡;事業への影響を予測)
・フィッシング詐欺対策研修プラットフォームのKnowBe4が$8M
・オープンソースコード脆弱性対策ツールのLexumoが$5M
・オムニチャネル・コンタクトセンタ・プラットフォームのOpenMethodsが$5M
・SaaSデータ・バックアップのOwnBackupが$4M
・サイバセキュリティのPatternExが$2M(AI検知)
・電子公証アプリのNotarizeが$2M

<金融技術>

・オンライン住宅ローンのNexeraが$100M
・サイドチェインのBlockstreamが$55M
・中小企業向けオンライン融資のSpotcapが$34M
・ビットコイン売買クレジットカード決済プラットフォームのSimplexが$7M
・海外送金アプリのRevolutが$5M
・ティーン向けモバイルショッピング・アプリのThumzapが$3M(親が決済を承認)
・ビットコイン取引所のKrakenが資金

<マーケティング、広告、メディア>

・現実拡張3Dヘッドセット/コンテンツのMagic Leapが$794M
・メディアストリーミング端末のRokuが$46M
・SNS解析のGeofeediaが$17M(位置情報ベース)
・ウェブサイト最適化ソリューションのKaizen Platformが$8M
・プログラマティック広告プラットフォームのAdmedoが$6M
・ライフスタイルSNSのHI-FIが$3M
・通勤ドライバ向けポッドキャストのCarGlassが$3M

<コンシューマ>

・映画館チケット購入アプリのAtom Ticketsが$50M
・旅行予約サイトのTravelstartが$40M
・不動産情報サイトのLamudiが$31M(発展途上国の物件に特化)
・切花(産直)通販サイトのBouqsが$9M
・電話番号追加アプリのFlypが$6M
・フォトブック・アプリのChatbooksが$6M

【ベンチャー関連M&A】

ベンチャーおよびテクノロジー関連のM&Aでは下記のような案件が話題となっています。

・JasperをCiscoが$1.4Bで買収(IoTサービス・プラットフォーム)
・TapadをTeleNorが$360Mで買収(広告技術)
・naked apartmentsをZillowが$13Mで買収(賃貸アパート情報)
・Flyby MediaをAppleが買収(VR/AR技術)
・VisuallyをScribbleLiveが買収(ビジュアル・コンテンツ制作)
・SproutlingをMattelが買収(スマート・ベビー・モニタ)
・SwiftKeyをMicrosoftが買収(スマホ・キーボード・アプリ;AI入力予測)
・ApertoをIBMが買収(デジタル広告代理店)
・Ecx.ioをIBMが買収(デジタル広告代理店)
・ConnectifierをLinkedInが買収(リクルータ向けソリューション)

【発行人】

Trans-it Capital ‐ https://venturewatch.wordpress.com