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米国ベンチャーキャピタルのファンド募集、投資活動、投資先Exitの動向

米国VC統計チェック – 2015年(YTD)

【米国VCファンド募集】

2015年(第3四半期まで)のファンド募集総額は$23Bとなっている。前年と同水準のペースだが、ハイペースだった上半期に比べて第3四半期は急減しており、第4四半期の統計が注目される。

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【米国VC投資活動】

2015年(第3四半期まで)のVC投資総額は$47Bとなっている。四半期ベースでは7期連続で$10Bを超えており、ベンチャー投資活動は引き続き活発といえる。

【米国VC投資先Exit】

2015年(第3四半期まで)のVC投資先IPOは59件となっている(前年同時期は90件)。各四半期の大型IPO案件は、Box(Q1、$201M調達)、Fitbit(Q2、$841M)、Sunrun(Q3、$251M)など。

2015年(第3四半期まで)のVC投資先M&Aは258件となっている(前年同時期は371件)。各四半期の大型M&A案件は、Under Armour/Myfitnesspal(Q1、買収価格$475M)、Linkedin/Lynda.com(Q2、$1.5B)、EMC/Virtustream(Q3、$1.2B)など。

データ出典:National Venture Capital Association

米国VC統計チェック – 2014年(通年)

【米国VCファンド募集】

・2014年のファンド募集総額は$30Bとなった。
・「VC投資先IPO増加 → ファンドのパフォーマンス改善およびリミテッド・パートナーへの分配増加 → 新ファンドへのコミットメント増加 → 投資活動の活発化」という好サイクルが回っている。
・季節的なものかもしれないが四半期毎では減少傾向にある。

【米国VC投資活動】

・2014年のVC投資総額は$48Bに達した。
・金額ベースでは前年比61%の伸びとなっているが、件数ベースでは前年比4%にとどまっている。UberやFlipkartが$1B以上を調達しており、$100M以上を調達した「メガ・ディール」が40件あったとのこと。
・セクター別では、ソフトウェアが金額ベースで41%を占めた。

【米国VC投資先Exit】

・IPO市場は引き続きバイオを中心に堅調;Q4の大型案件は、LendingClub($1B調達)、など
・主要先進国での金融緩和政策継続によるカネ余り、堅調な株式市場と強気な投資家心理が追い風となった。
・M&Aも455件と前年を上回った;Q4の大型案件は、Facebook/Whatsapp($19.5B)、Johnson & Johnson/Alios BioPharma($1.8B)、など

データ出典:National Venture Capital Association

米国VC統計チェック – 2014年第3四半期

【米国VCファンド募集】

・ここ数年はかなり低迷していたが、2014年は年間$32Bに達するペース。
・「VC投資先IPO増加 → ファンドのパフォーマンス改善およびリミテッド・パートナーへの分配増加 → 新ファンドへのコミットメント増加 → 投資活動の活発化」という好サイクルが回り始めた。
・主要先進国での金融緩和政策継続によるカネ余り傾向も追い風となっている。

【米国VC投資活動】

・2014年は(Q2からQ3にかけて若干減速したが)年間$44Bに達するペース。1日平均12件。2001年以来の高水準で投資が進んでいる。
・スタートアップが様々な既存業界に変革をもたらすなか、ベンチャー投資への参加者の幅も広がっている(事業法人、ヘッジファンド、投資信託など)。
・セクター別では、比率の高い順に、Q2からQ3にかけて、ソフトウェアが減少、メディア関連が増加、バイオ・医療機器が減少した。

【米国VC投資先Exit】

・IPO市場は引き続きバイオを中心に堅調;Q3の大型案件は、Mobileye($1.1B調達)、など
・主要先進国での金融緩和政策継続によるカネ余り、堅調な株式市場と強気な投資家心理が追い風となっている。
・M&Aも前年を上回り450社を超えるペース;Q3の大型案件は、Facebook/Oculus($1.9B)、Amazon/Twitch($1B)、など

データ出典:National Venture Capital Association