米国VC統計チェック(2025年;通年)

【米国VCファンド募集】

2025年のファンド募集総額は$66Bで前年から35%減少した。組成ファンド数も2022年から減少傾向が続いていて、2025年は537と過去10年間で最も少なくなっている。

背景として、ファンド出資者へのキャッシュフロー(分配金-出資金)の赤字が続いていること、VCの投資余力が高止まりしていること(2025年第2四半期の時点で$299B)、海外機関投資家が米国ファンドへの出資に慎重になっていることなどが考えられる。

【米国VC投資活動】

2025年のVC投資総額は$339Bで前年から59%増加した。投資件数は16,709件で前年から10%増加した。AI投資ブームやExit市場の回復傾向が追い風になっている。

AI関連の大型案件へ投資資金の集中が続いていて、件数にして39%の案件が総額の65%を占めた。大手ハイテク企業のCVC投資が大きな役割を果たしている。

【米国VC投資先Exit】

2025年のVC投資先Exitは前年を28%上回る1,635件だった。Exitバリュエーションの総額は$298Bと前年を93%ほど上回っている。

VC投資先ExitのうちIPOは昨年を9%下回る48件で全体の3%を占めた。新政権発足後の関税交渉による混乱、連邦政府機関の閉鎖長期化などがIPOの逆風となった。

VC投資先の大型IPO案件としては、CoreWeave(GPUクラウド;$22.4B→現在$50.4B)、Figma(ウェブデザインツール;$19.8B→$14.7B)、Klarna(Eコマース決済;$15.3B→$11B)、SailPoint(IDセキュリティ;$13.2B→$10.3B)、Chime(モバイル銀行;$11.4B→$9.8B)などがあった。

データ出典:National Venture Capital Association米国IPO週報
* いずれも推定値で後から修正されるのでご了承ください。


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