
(関連アジェンダ)
9.4 2030年までに、資源利用効率の向上とクリーン技術および環境に配慮した技術・産業プロセスの導入拡大を通じたインフラ改良や産業改善により、持続可能性を向上させる。すべての国々は各国の能力に応じた取り組みを行う。
9.c 後発開発途上国において情報通信技術へのアクセスを大幅に向上させ、2020年までに普遍的かつ安価なインターネット・アクセスを提供できるよう図る。
(関連カテゴリー)
<半導体、ロボティクス、モビリティ、他> <環境、エネルギー、食糧生産>
アジェンダ9.cの後発開発途上国における情報通信技術については、Google、Facebookなどの大手ハイテク企業が(ネット人口の増大が市場の拡大につながることから)発展途上国でのインターネットアクセスの向上に力を入れてきた。Googleの姉妹会社にあたるAlphabet/Loonは2020年7月にケニアで気球インターネットの商用サービスを開始したが採算性を理由に撤退してしまった。現在はStarlinkやOneWebが構築している衛星インターネットが(通信インフラが整っていない発展途上国、僻地、海上など)全地球をカバーするブロードバンド接続サービスとして期待されている。ここでは衛星インターネットおよび 「環境に配慮した技術・産業プロセスの導入拡大を通じたインフラ改良や産業改善」に関連するスタートアップを取り上げた。
(関連スタートアップ)
衛星インターネットのOneWebが$550M(Eutelsatも出資)
https://www.oneweb.world/
建設ソリューションのPrescientが$190M(高層集合住宅などの工期短縮やコスト削減;JE Dunnも出資)
https://prescientco.com/
化学反応器のBayoTechが$157M(水素や化学肥料の分散型生産システム)
https://www.bayotech.us/
湿式精錬技術のJettiが$50M(銅、亜鉛、ニッケルの硫化浸出、抽出)
https://jettiresources.com/
金属生産技術のBoston Metalが$50M(溶融酸化物電気分解;製鉄など)
https://bostonmetal.com/
永久磁石のNironが$21M(レアアースフリー;Volvoも出資)
https://nironmagnetics.com/
IoT衛星通信接続のHiberが$30M
https://hiber.global/
*金額は直近ラウンド;調達時期は2021年(8月末まで)
【更新情報】
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