
(関連アジェンダ)
2.3 2030年までに、土地、その他の生産資源や、投入財、知識、金融サービス、市場及び高付加価値化や非農業雇用の機会への確実かつ平等なアクセスの確保などを通じて、女性、先住民、家族農家、牧畜民及び漁業者をはじめとする小規模食料生産者の農業生産性及び所得を倍増させる。
2.4 2030年までに、生産性を向上させ、生産量を増やし、生態系を維持し、気候変動や極端な気象現象、干ばつ、洪水及びその他の災害に対する適応能力を向上させ、漸進的に土地と土壌の質を改善させるような、持続可能な食料生産システムを確保し、強靭な農業を実践する。
2.c 食料価格の極端な変動に歯止めをかけるため、食料市場及びデリバティブ市場の適正な機能を確保するための措置を講じ、食料備蓄などの市場情報への適時のアクセスを容易にする。
(関連カテゴリー)
<環境、エネルギー、食糧生産>
Goal 2 Zero Hungerでスタートアップの取り組みが盛んなアジェンダとして2.4の「持続可能な食料生産システム」の確保がある。牧畜による食肉の生産は環境負荷が大きく持続可能ではないという観点から、Beyond MeatやImpossible Foodsのように、バイオ技術を駆使した植物由来タンパク質食品である肉もどきの普及が進んでいる。今年も数多くの類似スタートアップが資金調達しているが、きりがないのでここでは割愛させていただく。食料の生産、備蓄、流通、消費に関連して廃棄ロスの問題も深刻だが、Goal 12 Responsible Consumption and Productionで紹介している。農業関連スタートアップとして、各種のデータ予測解析による精密農業、バイオ技術による農薬・化学肥料の代替や品種改良などがあるが、どちらかというと先進国の大規模農場の経営合理化や環境対策を目指すものとなっている。
(関連スタートアップ)
農畜産業向け育種データ予測解析のBenson Hillが逆さ上場(NYSE:STPC)
https://bensonhill.com/
農業バイオのPivotが$430M(発酵生産した根粒菌で化学肥料を代替)
https://www.pivotbio.com/
ProsperaをValmontが買収(農業データ解析;$300M)
https://www.prospera.ag/
遺伝子編集種苗のInariが$208M(時価総額$1.2B)
https://www.inari.com/
環境再生型農業意思決定支援のCIBOが$30M(農地画像予測解析)
https://www.cibotechnologies.com/
農業バイオのPairwise Plantsが$25M(遺伝子編集)
https://pairwise.com/
食用種子生産技術のEquinomが$20M(遺伝子組み換えでない胡麻など)
https://www.equi-nom.com/
農場管理のRegrowが$17M(温室効果ガス排出量の測定、報告、検証)
https://www.regrow.ag/about-us
*金額は直近ラウンド;調達時期は2021年(8月末まで)
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