テックM&Aレビュー(2018年上半期)

2019年上半期は、Facebookのユーザ情報流出問題、YouTube(Google傘下)本社銃撃事件、GoogleのAI軍事利用問題など、これまで好感度が高く急成長をとげてきた大手テクノロジー企業にとってアイデンティティの危機ともいえそうな事件が続きました。

その一方でMicrosoftが、ソースコード管理のGitHub(買収価格$7.5B)をはじめ、AI、ゲーム、教育など幅広い分野で積極的なM&Aを進めています。AmazonもスマートベルのRing、オンライン薬局のPillPackという2件の戦略的な大型買収を決めました。

【MicrosoftのM&A】
・GitHubをMicrosoftが買収(ソースコード管理;$7.5B)
・BonsaiをMicrosoftが買収(機械学習)
・FlipgridをMicrosoftが買収(ソーシャルラーニング)
・Ninja Theory、Playground Games、Undead Labs、Compulsion Gamesの4社をMicrosoftが買収(いずれもゲーム開発)
・Semantic MachinesをMicrosoftが買収(会話AI)
・ChalkupをMicrosoftが買収(教室協業プラットフォーム)
・PlayFabをMicrosoftが買収(オンラインゲーム開発管理ツール)
・AvereをMicrosoftが買収(ストレージ;NAS最適化)

【AmazonのM&A】
・RingをAmazonが買収(スマートドアベル;$1B)
・PillPackをAmazonが買収(オンライン薬局;$1B近く)

【GoogleのM&A】
・XivelyをGoogleが買収(LogMeInのIoT接続プラットフォーム事業;$50M)
・CaskをGoogleが買収(データ統合;Apache Hadoop、Spark)
・VelostrataをGoogleが買収(クラウド移行ツール)
・TenorをGoogleが買収(ベンチャー向けマーケティング制作)

【FacebookのM&A】
・Bloomsburry AIをFacebookが買収(QAシステム;自然言語対話型検索)
・Confirm.ioをFacebookが買収(身分証明書チェック)
・DreambitをFacebookが買収(画像検索)

【AppleのM&A】
・TextureをAppleが買収(電子書籍アプリ;雑誌購読)
・BuddybuildをAppleが買収(アプリ開発ツール)

モビリティ分野では、昨年も不祥事に揺れたUberの自動運転車による死亡事故がありました。自動運転車の走行実験は中断されたままですが、より包括的な都市交通サービスを提供すべく、自転車シェアのJUMPを$200Mで買収しています。

自動車メーカからモビリティサービス企業への変身を宣言しているFordは、コネクテッドカープラットフォームのAutonomicと公共交通乗客需要予測のTransLocを買収しました。2016年に買収したライドシェアのChariotも今年はカバレッジを拡大するとのこと(現在10都市)。

【UberのM&A】
・JUMPをUberが買収(自転車シェア;$200M)
・Uberの東南アジア事業をGrabが買収(配車サービス;株式交換)
・AndoをUberが買収(食事宅配)

【FordのM&A】
・AutonomicをFordが買収(コネクテッドカープラットフォーム)
・TransLocをFordが買収(公共交通乗客需要予測)

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