テックIPOレビュー(2017年Q1)

2017年の第一四半期は、昨年10月のNutanix以来の大型テクノロジー案件として、SnapchatアプリのSnapが株式公開しました。 続いて、エンタープライズ向けでMuleSoftとAlteryxが株式公開しました。4月にはいってからも、YextやOktaが株式公開しており、テクノロジーIPOの窓が開いています。

Snapは、Facebookの猛烈な追随を受けて、上場後の株価が低迷しています。Facebookは、自社のメッセンジャーアプリや買収したInstagramやWhatsappでSnapchatの機能を露骨に模倣しています。次なる成長分野と位置づける拡張現実(AR)でお互いを意識した競争を繰り広げています。

IPO直後の株式投資にはもともと大きなリスクがあります。人気ベンチャー企業のIPOは期待が先行して割高になりがちで、ベンチャーキャピタルなど既存株主による売り圧力があります。それらを上回るだけの業績を示して成長性をアピールできるか、まずは最初の四半期決算の発表が試金石になります。

Alteryx(AYX)
・ソフトウェア(カリフォルニア州Irvine)
・データ解析プラットフォーム;データブレンディング、など
・設立1997年、従業員424名
・売上$86M、損失$31M、時価総額$732M
・$126M調達、初日11%上昇(2017年3月)
→ 直近の時価総額 $930M
Q1決算報告予定 5月10日
http://finance.yahoo.com/quote/AYX?p=AYX

MuleSoft(MULE)
・IT(カリフォルニア州San Francisco)
・システム統合プラットフォーム;全世界で3,000社以上が採用
・設立2006年、従業員841名
・売上$188M、損失$50M、時価総額$1.9B
・$221M調達、初日46%上昇(2017年3月)
→ 直近の時価総額 $2.8B
Q1決算報告予定 5月4日
http://finance.yahoo.com/quote/MULE/?p=MULE

Snap(SNAP)
・インターネット(カリフォルニア州Venice)
・写真ビデオ共有メッセージングアプリ;アクティブユーザ数1億6千人
・設立2011年、従業員1,859名
・売上$405M、損失$515M、時価総額$19.7B
・$3.4B調達、初日44%上昇(2017年3月)
→ 直近の時価総額 $23.9B
Q1決算報告予定 5月10日
https://www.google.com/finance?cid=756597474414199

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