【米国VCファンド募集】
・ここ数年はかなり低迷していたが、2014年は年間$30Bを超えるペース。
・「昨年来の投資先IPO増加 → ファンドのパフォーマンス改善およびリミテッド・パートナーへの分配増加 → 新ファンドへのコミットメント増加 → 投資活動の活発化」という好サイクルが回り始めたように見える。
・主要先進国での金融緩和政策継続によるカネ余り傾向も追い風となっている。
【米国VC投資活動】
・2014年は年間$40Bを超えるペース。2001年以来の高水準で投資が進んでいる。
・セクター別では、ソフトウェア、バイオ、メディア関連が牽引した。一方、法人向け製品サービス、通信、半導体などは減少傾向にある。
・近年、再びコーポレートVCが活発化しており、2013年1~9月はVC投資総額の11.3%に達した(1995年5.9%→2000年14.4%→2003年6.5%→2006年9.5%→2009年6.5%→2012年8.2%)。
【米国VC投資先Exit】
・IPO市場はバイオを中心に引き続き堅調である。
・主要先進国での金融緩和政策継続によるカネ余り、堅調な株式市場と強気な投資家心理が追い風となっている。
・M&Aはやや減速傾向にある;ベンチャーはIPO志向、大企業は買い控えか。