米国IPO週報 – 2013/08/05(サンプル号)
【先週(7/29の週)の米国IPO】
Athlon Energy(NASDAQ:ATHL)
・ペルシャ湾の石油ガス探鉱開発(本社テキサス州Fort Worth)
・Apollo Global Management(NYSE:APO)傘下
・他社が付近で石油を発見したことから期待が高まっており初日は38%上昇
Control4(NASDAQ:CTRL)
・住宅オートメーション(ユタ州Salt Lake City)
・Cisco Systemsも出資している、スマートホーム分野の先進企業
・初日25%上昇
Marrone Bio Innovations(NASDAQ:MBII)
・バイオ農薬(カリフォルニア州Davis)
・自然に存在する微生物に由来する環境に配慮した農薬を開発
・初日15%上昇
American Homes 4 Rent(NYSE:AMH)
・賃貸住宅REIT(カリフォルニア州Malibu)
・アリゾナ州、カリフォルニア州、ジョージア州、ネバダ州の物件を購入、改築、賃貸
・初日2.5%下落
Ardmore Shipping(NYSE:ASC)
・海運業(アイルランド)
・石油や化学物質を運ぶタンカー
・初日3.6%下落
Sprouts Farmers Market(NASDAQ:SFM)
・スーパーマーケット(アリゾナ州Phoenix)
・米国南西部を中心にオーガニック食品スーパー160店舗を展開
・初日123%上昇!
【後記】
先週は6社が公開しました。
そのなかで私が注目したのはControl4、MarroneBio、Sprouts Farmers Marketです。業種も業態も異なる3社ですが省エネ、環境配慮、健康志向という点で共通点が見出せます。Sproutsは当地でも新規出店が目立っていてWhole Foodsより低めの価格設定で中間層に支持されているようです。
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枝川公一氏の「シリコン・ヴァレー物語 受けつがれる起業家精神」(中公新書)を読んでいます。
シリコンバレーの父こと、スタンフォード大学のフレデリック・ターマン教授は、ヒューレット・パッカードの創業に深く関わるなど、エンジェル投資家の草分けとして知られています。当時このあたりは果樹園ばかりで、有力なハイテク企業もなく、工学部の卒業生は東海岸へ。。。そこで、教え子たちが地元で活躍できるよう、企業の誘致や起業の支援を推し進めたそうです。本当に開拓者的な仕事をされていたようで、エンジェル投資はその一コマにすぎなかったと再認識しました。
そのターマン先生、Wikipediaによれば、あるときスタンフォード大学は教育機関(teaching institution)と研究機関(research institution)のどちらであって欲しいかと質問されて、「学習する機関(learning institution)であるべきだ」と答えたそうです。ちまちまとしたトレードオフ思考をふきとばして、学問の究極目的や大学の存在意義を思い出させてくれる、優れたリーダーの発言と思いました。そういう発想が教授と学生の関係をフラットかつ建設的なものにして、彼らが一緒に起業するのも日常茶飯事という環境を育ててきたのかもしれません。
ちなみに私の子供たちは当地でターマンの名前を冠した公立中学校に通っていました。
【発行責任者】
坂崎 昌平
Trans-it Capital LLC
http://www.transcap.net
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